溶鋼の精製 製鋼 冶金 合金 添加剤 合金サプライヤー シリコン カルシウム合金 カルシウム シリコン合金

シリコンとカルシウムで構成される二元合金は、フェロアロイのカテゴリーに属します。その主成分はケイ素とカルシウムであり、その他に鉄、アルミニウム、炭素、硫黄、リンなどの不純物が多量に含まれています。鉄鋼業界では、カルシウム添加剤、脱酸剤、脱硫剤、非金属介在物の変性剤として使用されています。鋳鉄産業では接種剤および変性剤として使用されます。シリコンとカルシウムの合金をベースに、他の元素を加えて三元または多元素の複合合金を形成します。Si-Ca-Alなど;Si-Ca-Mn;Si-Ca-Ba等、鉄鋼冶金における脱酸剤、脱硫剤、脱窒剤、合金化剤として使用されます。

カルシウムは、原子量 40.08、外部電子構造 4S2、密度 (20°C) 1.55g/cm3、融点 839±2°C、沸点 1484°のアルカリ土類金属です。 C.カルシウムの蒸気圧と温度の関係は次のようになります。

lnpCa=25.7691-20283.9T-1-1.0216lnT

ここで、pCa はカルシウムの蒸気圧 Pa です。T は温度、K です。シリコンとカルシウムは、CaSi、Ca2Si、CaSi2 という 3 つの化合物を形成します。CaSi (Si 41.2%) は高温でも安定です。Ca2Si (29.5%Si) は、910°C 未満の温度で Ca と CaSi の間に形成される包晶化合物です。CaSi2 (58.36%Si) は、1020°C 未満の温度で CaSi と Si の間に形成される包晶化合物です。工業的に生産されるシリコン - カルシウム合金の相組成は、約 77% CaSi2、5% ～ 15% CaSi、遊離 Si < 20%、SiC < 8% です。Ca 30%～33%、Fe 5%程度を含むシリコン・カルシウム合金の密度は約2.2g/cm3、溶解温度は980～1200℃の範囲にあります。